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国際交流委員会

Guidelines for ECMO in COVID-19についてのお知らせ

国際交流委員会、ガイドライン策定委員会

 

 2020年にELSO (The Extracorporeal Life Support Organization) から “Extracorporeal Life Support Organization Coronavirus Disease 2019Interim Guidelines: A Consensus Document from an International Group of Interdisciplinary Extracorporeal Membrane Oxygenation Providers” が発表されました(ASAIO J. 2020 Jul;66(7):707-721)。

 

 このガイドラインの中には、現在のCOVID-19パンデミックの中で、いつ、どのようにCOVID-19患者にECMOを導入するのかが明記されています。現在、日本は第5波と呼ばれる感染拡大の真っただ中の状況にあります。COVID-19患者へのECMO治療において、適応の有無や開始時期に悩み、患者の家族と共に命の選択ともいえるような決断の毎日をしている施設も多いと思います。ガイドラインどおりに全てのことが進むわけではありませんが、このガイドラインの存在を知らなかった方はもちろんのこと、知っているという方も今一度、本文を読み直し、現在の感染拡大の中におけるECMO治療のあり方について考えてみてはいかがでしょうか?

 

Guidelines for ECMO in COVID-19

 

・COVID-19患者へECMO治療を行うべきか?

・COVID-19患者のCPR (Cardio Pulmonary Resuscitation)にECMOを用いたECPR(Extracorporeal Cardio

 Pulmonary Resuscitation)をするべきか?

・COVID-19のパンデミックが起こっている中、これまで通りの適応基準に基づいてECMOを行うべきか?

・ECMOが使用される場合:

  どのような患者が最も優先順位が高いか?

  どのような患者が除外されるべきか?

  医療チームが行うべき感染予防策は何か?

  ECMO中止基準は何か?

  心不全の発生や悪化した場合の管理方法とは?

・ECMOの管理について:

  モニタリング項目、呼吸器設定、抗凝固、輸液や輸血、栄養、薬剤、心機能や深部静脈塞栓などのエコーとCT評

  価についても言及されています。

 

 また、”Extracorporeal Membrane Oxygenation for COVID-19: Updated 2021 Guidelines from the Extracorporeal Life Support Organization” (ASAIO J 67(5): 485-495 2021)にて下図のようなV-V ECMO導入基準が紹介されています。

Figure 急性呼吸不全の治療アルゴリズム

 

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