MENU

CLOSE

医学会について

理事長再任にあたって

一般社団法人 日本体外循環技術医学会
理事長 安野 誠

 

この度、2024年6月22日に開催されました社員総会後の第4回理事会におきまして、私が理事長に選定され、2期目の代表を務めることとなりました。会員3,400名を超える学術団体の理事長として、今後の本学会の方向性を正しく導く責務があり、これまで以上の重責に身を引き締め会務に当たる所存でございます。

さて、2022年6月に理事長に就任した頃から、社会はwithコロナとして感染対策と経済活動の活性化を目指すようになり、当医学会においても感染拡大に留意しながら事業を開催しました。2023年は再始動が感じられるような学術事業、教育事業、地方会大会等の開催に加えて、コロナ禍で習得したWebセミナーの利便性を生かしたことで多くの会員に学会機能を活用して頂くことができました。また学会運営においては組織の改変に取り組み、地方代議員を9名から18名に増員した。これにより多くの方に学会運営に携わって頂きながら、地方会からの学会活性化が進むように取り組んで参ります。

JaSECTは2025年に50周年という大きな節目を迎えます。当医学会が学術団体としてこれまで以上に成果を挙げ、選ばれ続ける学会であるためには、会員の皆様が行う社会貢献を国内外に示し、専門学会としての存在感を高めることが必要です。そのために2022年に掲げた8つのミッションを継続して取り組みますので、関係する皆様には一層のご支援ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

 

以上

 

1.人材育成 〜地方代議員への期待〜

 10年後の当会が健全で活気のある学会であるために、本会と地方会の連携が重要です。中堅〜若手技士を中心に地方会事業を活性化させ、地方代議員にはその成果やニーズを本会に伝達すると共に、自ら理事会、各委員会活動に関わりながら学会運営に携わって頂きます。

 

2. 学会運営能力の向上 

 社会の変化が加速する中にあっても、法人として適正に学会運営を行うことが必要です。外部委託も活用し、透明性と適正化を高めて参ります。会員・非会員に係わらず、本学会の成長を考えて頂ける方からのご意見を頂戴し、学会運営に生かすよう努めて参ります。

 

3. 会員サービスの充実

 徴収させて頂く年会費を会員のメリットに換えることが重要です。会員のニーズを確認しながら多くの方に参加して頂ける学会事業を展開して参ります。また、ホームページを充実し、会員のためのコンテンツ、海外向けのコンテンツ、本学会の存在意義を社会に発信できるようにそれらの充実を図ります。

 

4. 体外循環・補助循環の質の向上

 これまで心臓血管外科治療や補助循環の進歩に伴って、安全な業務を施行するための基準や情報提供を行って参りました。さらなる体外循環技術の質の向上には、ガイドラインの策定が必要です。その基盤となる症例登録事業に参加いただける施設を増やすように引き続き取り組んで参ります。自施設の客観的な評価が得られますので、是非ご参加ください。

 

5. 臨床研究の推進

 会員の皆様は学術団体の研究者です。学会発表や研究にチャレンジして頂くための情報提供と倫理教育の機会を設けます。

 

6. 他学会との連携

 本学会は技士を中心とした専門学会です。これまでも関連学会、技士会との委員会活動、大会でのジョイント企画などで連携し成果を上げて参りました。今後も連携活動を継続し、会員が活躍できる場を広げながら、本学会の存在感を発揮して参ります。

 

7. 国際交流とグローバル化 

 アジアを含む世界とのグローバルな交流を推進して参ります。海外の体外循環を知ることは日本の体外循環を考えるきっかけになり、我々の成長につながります。日本から世界に向けてエビデンスやガイドラインを発信することを目標に事業を推進して参ります。

 

8. 産業界との連携

 診療報酬改定の対策や教育・安全対策活動の一環として、標準化回路や体外循環システムの適正な利用方法の検討を継続して参ります。そして産業界と共に今後の医療機器・材料の開発に貢献するための活動に参画して参ります。

 

PICK UP NEWS