お知らせ
2024年度第1回関東甲信越地方会勉強会報告
Ⅰ.日 時:2024年7月7日(日曜日) 13:30~16:30
Ⅱ.開催場所:東京医科歯科大学病院 歯学部特別講堂
Ⅲ.参加人数:108人(会員95人 非会員12人 学生1人)
Ⅳ.プログラム
進行:倉島 直樹 技士(東京医科歯科大学病院)
高濱 拓 技士(東京医科歯科大学病院)
今回の勉強会は、勉強会アンケートで要望が多かった「心筋保護」をテーマとした内容で、教育講演とシンポジウムの2部構成で開催されました。
- 教育講演:『心筋保護の基礎−周術期を見据えた手法とは−』
日本医科大学千葉北総病院 心臓血管外科 教授 藤井 正大先生
講演は、開発までの経緯(・人工肺から心筋保護に至るまで)、心筋保護液の基本(・心筋保護の原理・優れた心筋保護の6つの要件・マグネシウムの役割)、多様化する心筋保護法(・血液性と晶質液性・投与方法・Na+チャンネルブロッカーdel Nido液・Hot shot)について、根拠となる文献などやご自分の経験を交えながら分かり易くご教授をいただきました。
- シンポジウム:『各施設での心筋保護法の現状と安全対策』 施設発表/総合討論
- 宇都宮記念病院 :室岡 論岐 技士
- 埼玉県立小児医療センター :佐藤 大喜 技士
- 上尾中央総合病院 :青木 暢 技士
施設発表では、Microplegia、小児心筋の特徴、心筋保護についての取り組み、各施設で抱えている問題点や工夫している点についてお話しいただきました。討論では、晶質液と血液併用や回路内圧と先端圧、体外循環が長時間での工夫について、安全対策として心筋保護液が注入できていない時にどうするかなど、活発な質問が多く出されて時間の許す限り行われました。
進行:高濱技士 倉島技士 |
教育講演:藤井先生 |
シンポジウム:室岡技士 佐藤技士 青木技士 |
会場風景 |
今回、勉強会アンケートで要望が多かった「心筋保護」をテーマとしたことで、コロナ禍後の参集型勉強会として最多の参加人数となりました。勉強会では、体外循環に関わる内容で知りたいこと、疑問に考えていることなど、参加された方が少しでも今後の業務に活かせるようなテーマで開催していきたいと思います。皆様には、参加された際には積極的に発言していただき、勉強会を盛り上げていただきたいと考えます。今後も勉強会へのご参加、何卒よろしくお願いいたします。
以上
広報・情報担当幹事
小野 小林 初鹿野 神崎